イタリア語の数字1〜100(とその先): 完全一覧表
ゼロから un milione まですべての数字と、母音脱落のルール、アクセント記号つきの tré、そして本当のアクセントの位置。
イタリア語ではどう数えるの?
Uno, due, tre, quattro, cinque, sei, sette, otto, nove, dieci。これがイタリア語の1から10で、読み方は「**ウ**ノ」「**ドゥ**エ」「トレ」「**クァッ**トロ」「**チン**クェ」「**セ**イ」「**セッ**テ」「**オッ**ト」「**ノ**ヴェ」「**ディエ**チ」です。この10語ともう9語を覚えれば、100万までのどんな数字も組み立てられます。イタリア語の数字は暗記するものではなく、組み立てるものなのです。
イタリア語の数字1〜20: 完全一覧表
イタリア語の数の仕組みは、ヨーロッパでもいちばん親切な部類に入ります。4音節を超える語はなく、つづりと音がほぼぴたりと一致し、フランス語の数字をパズルにしているような計算も一切ありません。
日本語話者にはうれしい知らせがあります。イタリア語の母音はアイウエオの5つだけで、日本語の母音とほぼ同じ音です。さらに二重子音は日本語の促音、つまり小さい「っ」とほぼ同じ仕組みなので、最初から発音できてしまいます。以下が最初の20語です。太字のところを強く読んでください。
| # | イタリア語 | 読み方 | メモ |
|---|---|---|---|
| 0 | zero | 「ゼロ」 | z は濁って「ヅ」に近い音 |
| 1 | uno | 「ウノ」 | 不定冠詞としても使う |
| 2 | due | 「ドゥエ」 | 2音節、「デュー」ではない |
| 3 | tre | 「トレ」 | 短く平ら、アクセント記号なし |
| 4 | quattro | 「クァットロ」 | 「っ」をしっかり止める |
| 5 | cinque | 「チンクェ」 | 柔らかい c、チャ行の音 |
| 6 | sei | 「セイ」 | 「君は〜だ」の意味もある |
| 7 | sette | 「セッテ」 | 「っ」をしっかり止める |
| 8 | otto | 「オット」 | 「っ」をしっかり止める |
| 9 | nove | 「ノヴェ」 | v は1つ、重ならない |
| 10 | dieci | 「ディエチ」 | ここも柔らかい c |
| 11 | undici | 「ウンディチ」 | uno + dieci |
| 12 | dodici | 「ドディチ」 | due + dieci |
| 13 | tredici | 「トレディチ」 | tre + dieci |
| 14 | quattordici | 「クァットルディチ」 | quattro + dieci |
| 15 | quindici | 「クインディチ」 | cinque + dieci |
| 16 | sedici | 「セディチ」 | sei + dieci |
| 17 | diciassette | 「ディチャッセッテ」 | dieci + sette |
| 18 | diciotto | 「ディチョット」 | dieci + otto |
| 19 | diciannove | 「ディチャンノヴェ」 | dieci + nove |
| 20 | venti | 「ヴェンティ」 | これより上のすべての土台 |
本当に新しいのは11語だけです。zero から dieci までがそれで、11から19はその同じ語を dieci と溶け合わせ、20より上はそれらを組み替えているにすぎません。自分で確かめたい方は、Wiktionary のイタリア語数詞一覧に元のリストがあります。
17、18、19だけ順番が逆になる理由
11から19をもう一度読むと、途中に蝶番があるのが見えてきます。11から16までは一の位が先で dieci が後ろです。undici は「1・10」、sedici は「6・10」という並びですね。ところが17で順番がひっくり返り、dieci が前に出ます。diciassette は「10・7」、diciotto は「10・8」、diciannove は「10・9」です。
日本語の「十七」がずっと十を先に置くのとは逆で、イタリア語は16までねばってから切り替える、と考えると覚えやすくなります。
| # | イタリア語 | 構成 | 語順 |
|---|---|---|---|
| 11 | undici | uno + dieci | 一の位が先 |
| 12 | dodici | due + dieci | 一の位が先 |
| 13 | tredici | tre + dieci | 一の位が先 |
| 14 | quattordici | quattro + dieci | 一の位が先 |
| 15 | quindici | cinque + dieci | 一の位が先 |
| 16 | sedici | sei + dieci | 一の位が先 |
| 17 | diciassette | dieci + sette | 十の位が先 |
| 18 | diciotto | dieci + otto | 十の位が先 |
| 19 | diciannove | dieci + nove | 十の位が先 |
つづりで2つ、ゆっくり見ておきたいところがあります。diciassette は s が2つ、diciannove は n が2つ重なりますが、これには由来があります。もとはラテン語の decem ac septem、decem ac novem で、小さな ac が消えるときに子音だけを置き土産にしていったのです。diciasette と書くと、イタリア語話者にはすぐ気づかれます。
18は逆に文字を1つ失います。dieci に otto を足すと diciotto になり、「diciaotto」にはなりません。次のセクションへの予告のようなものです。
イタリア語の数字20〜100と母音脱落のルール
20を超えると、数え方は完全な組み立て作業になります。十の位の語を取り、一の位を後ろにくっつけ、全部つなげて1語で書く。それだけです。venti に due で ventidue(22)、trenta に sette で trentasette(37)。あと8語で99までが手に入ります。
| # | イタリア語 | 読み方 |
|---|---|---|
| 20 | venti | 「ヴェンティ」 |
| 30 | trenta | 「トレンタ」 |
| 40 | quaranta | 「クァランタ」 |
| 50 | cinquanta | 「チンクァンタ」 |
| 60 | sessanta | 「セッサンタ」 |
| 70 | settanta | 「セッタンタ」 |
| 80 | ottanta | 「オッタンタ」 |
| 90 | novanta | 「ノヴァンタ」 |
| 100 | cento | 「チェント」 |
母音脱落のルール: ventiuno ではなく ventuno
ここが、イタリア語らしく響く学習者とそうでない学習者を分けるルールです。
十の位の語が uno か otto に出会うと、自分の語末の母音を落とします。 どちらの一の位も母音で始まるので、イタリア語は数字の内部で母音どうしがぶつかることを許しません。だから21は ventuno であって「ventiuno」ではないのです。28は ventotto、41は quarantuno、48は quarantotto。どの十の位でも、必ず起こります。
| 十の位の語 | + uno | + otto |
|---|---|---|
| venti | 21 ventuno | 28 ventotto |
| trenta | 31 trentuno | 38 trentotto |
| quaranta | 41 quarantuno | 48 quarantotto |
| cinquanta | 51 cinquantuno | 58 cinquantotto |
| sessanta | 61 sessantuno | 68 sessantotto |
| settanta | 71 settantuno | 78 settantotto |
| ottanta | 81 ottantuno | 88 ottantotto |
| novanta | 91 novantuno | 98 novantotto |
16個の数字に、ルールは1つだけ。母音で始まる一の位は uno と otto しかないので、ほかの数字では起こりません。Treccani 辞典の ventuno の項にも、この形で記録されています。
tré につくアクセント記号
2つめのルールは小さく、そのぶん忘れやすいものです。単独の tre には記号がつきません。ところが複合語の最後に置かれると、鋭アクセントがつきます。ventitré(23)、trentatré(33)、quarantatré(43)、そして novantatré(93)まで同じです。
この記号はちゃんと仕事をしています。アクセントが最後の音節に来ることを示していて、読み方は「ヴェンティトレ」になります。Accademia della Crusca は、perché と同じ閉じた e を表す鋭アクセントの é を指定していて、重アクセントの è ではありません。印刷物やレストランのメニューで ventitrè を見かけることがありますが、これはよくある書き間違いで、標準の形ではありません。
この2つのルールを覚えれば、100までの数字は一度目から正しく出てきます。
イタリア語の数字の発音は?
3つの習慣で、ほぼすべてがカバーできます。
柔らかい c と -dici の語尾
イタリア語の c は a・o・u の前では硬い「ク」の音、e・i の前では柔らかい「チ」の音になります。cinque は「チンクェ」であって「シンクェ」ではなく、cento は「チェント」です。11から16の仲間はすべて -dici で終わり、「ディチ」と読みます。ここを「ディシ」と言ってしまうと、うっかりスペイン語の数字に迷い込むことになります。quattro は硬い「ク」のままですが、これは c の後ろが u だからです。
二重子音は促音そのもの
ここは日本語話者の得意分野です。英語話者は二重子音をつい素通りしてしまいますが、イタリア語の二重子音は日本語の促音、つまり「切手」「学校」の小さい「っ」とほぼ同じ長さの止めです。sette、otto、quattro、settanta、ottanta の t、そして sessanta の s で、しっかり一拍止めてください。イタリア語では、この長さが単語の意味を変えることもあります。
そのうえで、どこで重ならないかも見ておきましょう。nove と novanta の v と n は1つだけで、venti、trenta、quaranta も同じです。
アクセントの位置
数字の一覧表がいちばん黙りがちで、いちばん間違えやすいのがここです。日本語のアクセントは音の高さで作りますが、イタリア語は音の強さで作ります。仕組みが違うので、意識して強く押すのがコツです。パターンは2つでほぼ足ります。
11から16は前が重い。 アクセントは -dici の直前に来ます。「ウンディチ」「ドディチ」「トレディチ」「クインディチ」「セディチ」という具合です。例外は quattordici で、1音節長いぶん打点が真ん中に来て「クァットルディチ」になります。17からはまた形が変わり、「ディチャッセッテ」「ディチョット」「ディチャンノヴェ」となります。
複合語は最後の部分にアクセントが来る。 ventidue や quarantadue では、主アクセントは締めくくりの一の位に置かれます。その一の位を単独で言うときと同じ位置です。「ヴェンティドゥエ」「クァランタドゥエ」となります。十の位の語には軽い副アクセントが残るので、-ran- のあたりにかすかな脈を感じるかもしれませんが、それは主アクセントではありません。
母音が落ちた形も同じルールに従います。そしてここを学習者は逆に覚えがちです。ventuno は「ヴェントゥノ」で、アクセントは u にあります。ventotto は「ヴェントット」です。「ヴェントゥノ」と印刷している表も少なくありませんが、Wiktionary もイタリア語の発音辞典も、そろって2音節目にアクセントを置いています。
100より上のイタリア語の数字: cento、mille、mila
Cento は100で、単独で立ちます。イタリア語はその前に「1」にあたる語を置かないので、「uncento」という形は存在しません。日本語の「百」に「一」をつけないのと同じ感覚ですね。それより上の百の位は、一の位を前に積むだけで、不規則な形はひとつもありません。
| # | イタリア語 | 読み方 |
|---|---|---|
| 100 | cento | 「チェント」 |
| 200 | duecento | 「ドゥエチェント」 |
| 300 | trecento | 「トレチェント」 |
| 400 | quattrocento | 「クァットロチェント」 |
| 500 | cinquecento | 「チンクェチェント」 |
| 600 | seicento | 「セイチェント」 |
| 700 | settecento | 「セッテチェント」 |
| 800 | ottocento | 「オットチェント」 |
| 900 | novecento | 「ノヴェチェント」 |
cento がしないことが1つあります。母音を落とさないことです。十の位が母音を手放す場面でも、cento は o を保ちます。101は centouno、108は centootto です。(短縮形の centuno もありますが、まれなままです。)
mille は mila に変わる
1000は mille で、その複数形は mila です。ですから2000は duemila であって「duemille」ではありません。この入れ替わりは、初心者なら誰でも一度はつまずくところです。
| # | イタリア語 | 読み方 |
|---|---|---|
| 1.000 | mille | 「ミッレ」 |
| 2.000 | duemila | 「ドゥエミラ」 |
| 10.000 | diecimila | 「ディエチミラ」 |
| 100.000 | centomila | 「チェントミラ」 |
| 1.000.000 | un milione | 「ウン ミリョーネ」 |
| 2.000.000 | due milioni | 「ドゥエ ミリョーニ」 |
| 1.000.000.000 | un miliardo | 「ウン ミリャルド」 |
表を見て気づいた方も多いはずです。イタリア語は万単位ではなく千単位で区切ります。10.000は「1万」ではなく diecimila、つまり「10かける1000」ですし、100.000は「10万」ではなく centomila、つまり「100かける1000」です。この切り替えさえ済ませておけば、大きい数字がぐっと楽になります。
milione と miliardo は mille とはまったく別のふるまいをします。この2つは名詞なので、un を取り、複数形は due milioni、due miliardi となり、数える対象の前に di が必要です。100万人は un milione di persone と言います。miliardo は10億にあたる点にも注意してください。
もう1つ、誰もが驚く習慣があります。イタリア語は長い数字を切れ目なく1語で書くのです。654.321 は seicentocinquantaquattromilatrecentoventuno となります。このページのルールがすべてこの中に入っていて、母音脱落も末尾の -ventuno にきちんと現れています。
イタリア語の序数: primo、secondo、そして -esimo の型
序数は「何番目か」に答える形です。最初の10個はラテン語からそのまま独立した語として受け継がれ、形容詞のように性と数に合わせて変化します。primo、prima、primi、prime という具合です。
| # | イタリア語 | 読み方 | 日本語 |
|---|---|---|---|
| 1番目 | primo | 「プリモ」 | 第1の |
| 2番目 | secondo | 「セコンド」 | 第2の |
| 3番目 | terzo | 「テルツォ」 | 第3の |
| 4番目 | quarto | 「クァルト」 | 第4の |
| 5番目 | quinto | 「クイント」 | 第5の |
| 6番目 | sesto | 「セスト」 | 第6の |
| 7番目 | settimo | 「セッティモ」 | 第7の |
| 8番目 | ottavo | 「オッタヴォ」 | 第8の |
| 9番目 | nono | 「ノノ」 | 第9の |
| 10番目 | decimo | 「デチモ」 | 第10の |
11番目から上は、接尾辞1つですべてが片づきます。基数の語末母音を落として -esimo をつけ、その -e- にアクセントを置くだけです。undici からは undicesimo(「ウンディチェジモ」)ができ、以下 ventesimo、ventunesimo、centesimo、millesimo と続きます。
語末母音を手放さない語尾が2つあります。-tré は母音を残してアクセント記号だけ落とし(ventitré から ventitreesimo)、-sei も自分の母音をそのまま残します(ventisei から ventiseiesimo)。
ローマ数字
イタリア語では今も、世紀・教皇・君主をローマ数字で書き、読むときは序数にします。Il XIX secolo は il diciannovesimo secolo と読み、19世紀のことです。Luigi XIV は Luigi quattordicesimo、つまりルイ14世で、「Luigi quattordici」とは決して言いません。
イタリア語の数字を使う: 値段、年齢、日付、電話番号
一覧表は、使って初めて価値が出ます。
値段
quanto costa?(いくらですか?)と尋ねると、数字と euro で答えが返ってきます。この euro という語は形が変わりません。due euro、venti euro、cento euro のとおりです。日本語の名詞と同じで複数形にしないと考えれば、迷わずに済みます。くだけた会話では euri も耳にしますが、標準は変化しない euro です。
数字の書き方は日本語と逆になります。イタリア語は小数点にコンマを、千の区切りにピリオドを使うので、1.250,50 € は1250ユーロ50セントという意味です。小数を読むときは virgola を挟むので、5,3 は cinque virgola tre となります。
年齢
イタリア語では、年齢を「である」ではなく「持っている」で表します。Quanti anni hai? は直訳すると「何年を持っていますか」で、答えるときは ho と数字と anni を並べます。
anni が母音で始まるため、ここでも十の位が母音を落とし、今度はアポストロフィがつきます。ho vent'anni(20歳です)、ho trent'anni(30歳)、ho quarant'anni(40歳)という形です。
21、31、41では別のことが起こります。これらは ventun、trentun、quarantun と短くなり、アポストロフィはつきません。ho ventun anni のとおりです。母音の前で母音を落とすのが母音脱落で、こちらはアポストロフィがつきます。語そのものを短く切るのは語尾切断で、こちらはつきません。見分け方は簡単で、ventun は子音の前でも使えるので(ventun libri)、母音脱落ではありえないというわけです。
日付
イタリア語の日付はふつうの基数で進みますが、例外が1つあります。月の1日だけは序数の il primo を使い、il primo maggio で5月1日を表します。ほかの日はすべて基数で、il due maggio、il ventitré maggio となります。日本語でも1日だけ「ついたち」と特別な読み方をしますから、感覚はつかみやすいはずです。
電話番号
1桁ずつ読めば必ず通じます。0は zero で、省略した言い方はありません。06 45 67 89 なら zero sei, quattro cinque, sei sette, otto nove と読みます。
さっそく、自分の年齢と今日の日付をイタリア語で声に出してみてください。このページだけで組み立てられる、正真正銘の2文です。次のレッスンはイタリア語のページにありますし、習得しやすい言語ではイタリア語の位置づけも紹介しています。
まとめ: イタリア語の数字を一目で
11語で最初の20が手に入る
新しい語は zero から dieci までだけです。11〜16は一の位を dieci にくっつけ(undici、sedici)、17〜19は dieci が先に来る形に反転します(diciassette、diciotto、diciannove)。
母音脱落のルール
uno と otto の前では、十の位の語が語末の母音を落とします。ventuno、ventotto、trentuno、quarantotto。どの十の位でも例外はありません。
tré にはアクセント記号
単独では記号なし、複合語の最後では記号つき。ventitré、trentatré、novantatré となります。記号は鋭アクセントの é で、アクセントの位置を示します。
最後の部分を強く
複合語は締めくくりの一の位にアクセントが来ます。ventuno は「ヴェン**トゥ**ノ」、quarantadue は「クァランタ**ドゥ**エ」です。11〜16だけが例外で、-dici の前にアクセントが来ます。
cento、mille、mila
cento は単独で立ち、「uncento」にはなりません。mille は複数形で mila に変わります(duemila、diecimila)。milione と miliardo は名詞の前に di を取ります。
アポストロフィの有無
ho trent'anni にはつき(母音脱落)、ho ventun anni にはつきません(語尾切断)。日付は基数ですが、月の1日だけは il primo maggio です。