ポルトガル語 querer の活用:quero、quis、queria、そして残り全部
ブラジルポルトガル語の全時制を一覧表にまとめました。ぶしつけではなく丁寧に響く、あの一形も一緒に覚えられます。
ポルトガル語の querer はどう活用しますか?
querer はポルトガル語で「〜したい、〜がほしい」を表す不規則動詞です。現在形は eu quero、tu queres、ele/ela/você quer、nós queremos、eles/elas/vocês querem と変化します。過去では語幹がまるごと入れ替わり、quis、quiseste、quis、quisemos、quiseram になります。このページで扱うのは、つづりが同じスペイン語の動詞ではなく、ポルトガル語の querer の活用です。
現在形の querer の活用:quero、quer、queremos、querem
ポルトガル語もスペイン語もこの動詞を querer と書き、どちらも「〜したい」を表します。ところが活用は最初の一行から分かれます。スペイン語に ie が割り込む位置で、ポルトガル語はふつうの e のままです。だから quero であって、quiero とは絶対に言いません。以下が直説法現在、この動詞でやることのほとんどを引き受ける時制です。
| 人称 | Querer | 発音 | 例文 |
|---|---|---|---|
| eu | quero | ケル | Quero água. (水をください。) |
| tu | queres | ケリス | Queres ajuda? (手伝いましょうか。) |
| ele / ela / você | quer | ケール | Você quer café? (コーヒーはいかがですか。) |
| nós | queremos | ケレムス | Queremos ficar. (残りたいです。) |
| eles / elas / vocês | querem | ケレン | Eles querem sair. (彼らは出かけたがっています。) |
太字が強く読む位置です。発音について、日本語話者にうれしい点が一つあります。母音にはさまれた r は日本語のラ行とほぼ同じ弾き音なので、queremos の re は「レ」でそのまま通じます。逆に注意したいのが語末の r で、quer の「ル」は母音をつけずに軽く添えるだけです。ここで「ケールウ」と母音を足してしまうのが、いちばん多いつまずきです。
quero、queres、quer、querem のアクセントのある e は開いた音で、日本語の「エ」より口を少し大きく開けます(quero は /ˈkɛ.ɾu/ で、ブラジルでもポルトガルでも同じです)。queremos ではアクセントが後ろに移り、e が閉じて日本語の「エ」に近づきます。五つを声に出して読むと、四つが開いて一つが閉じる並びが聞こえてきます。
もう一つ先に言っておくと、語尾の -ão と -am は鼻に抜ける二重母音なので、カタカナでは慣例どおり「アン」と書いています(São Paulo をサンパウロと書くのと同じです)。-em も同じ理屈で「エン」になります。
tu には quer と queres のどちらがつきますか
querer の活用でいちばん紛らわしい場所なので、正直に整理します。
文法の答えははっきりしています。tu には queres です。活用表に載る形であり、試験で正解になる形であり、友人に tu で話しかけるのがふつうのポルトガルでは一日中耳にする形です。
ブラジルは事情が違います。ブラジルの人の多くは友人を você と呼び、você は三人称の動詞と組むので、日常の形は você quer になります。tu が残っている地域(北東部の広い範囲、リオ、南部)でも、話し手は圧倒的に三人称の形をくっつけて tu quer と言います。文法書はこれを非標準に分類します。それでも実際にそう話しますし、メッセージでもそう読むことになります。書くときは queres、聞くときは quer と思っておけば大丈夫です。
ついでに二つ持ち帰ってください。ブラジルの話し言葉では a gente が nós の代わりになり、動詞は単数形を取ります。つまり a gente quer sair が nós queremos sair と同じ仕事をします。そしてヨーロッパのポルトガル語は語末の -s をやわらかい「シュ」に変えるので、queres はサンパウロよりリスボンのほうが「ケリシュ」に近く響きます。
querer の完了過去:みんながつまずく quis 語幹
pretérito perfeito に入ると、querer は推測で当てられる動詞であることをやめます。語幹が -er- を落として quis- になり、この s は母音にはさまれて z のように濁ります。この動詞全体で最大の跳躍です。
| 人称 | Querer | 発音 | 例文 |
|---|---|---|---|
| eu | quis | キス | Quis ligar, mas era tarde. (電話したかったのですが、遅い時間でした。) |
| tu | quiseste | キゼスチ | Quiseste falar comigo? (話したいことがありましたか。) |
| ele / ela / você | quis | キス | Ela quis pagar a conta. (彼女が払おうとしてくれました。) |
| nós | quisemos | キゼムス | Quisemos avisar você. (知らせておきたかったのです。) |
| eles / elas / vocês | quiseram | キゼラン | Eles não quiseram esperar. (彼らは待とうとしませんでした。) |
eu と ele が quis という一つの形を共有している点に注目してください。ポルトガル語はいくつかの不規則な完了過去でこれをやり、区別できるのは文脈だけです。どちらにも読める文では、人称代名詞を残しておきましょう。
quis- を覚えるのは、この動詞でいちばん得な取引です。ほかの四つの時制がまさにこの語幹の上に建っているので、一度の暗記でまとめて開きます。
| 時制 | 形 | 意味 |
|---|---|---|
| Pretérito perfeito | quis | 〜したかった |
| Pretérito mais-que-perfeito | quisera | 〜したかったのだった(文語) |
| Imperfeito do subjuntivo | quisesse | もし〜したければ |
| Futuro do subjuntivo | quiser | 〜したければ、〜したいときに |
先へ進む前に、意味の落とし穴を一つ。完了過去を否定すると、querer はたいてい「望まなかった」ではなく「断った」を伝えます。pedi ajuda, mas ele não quis は、彼が手伝おうとしなかったという意味で、手伝うという発想がなかったという意味ではありません。同じ形が「そのつもりはなかった」も担当します。desculpa, não quis te assustar は「ごめんなさい、驚かせるつもりはなかったんです」です。口調と文脈が二つを仕分けてくれます。
queria:ポルトガル語で丁寧に「〜がほしい」と言う形
このページでいちばん役に立つところです。ポルトガル語では線過去の queria が、注文したり頼んだり丁寧にお願いしたりするときの標準の形です。Queria um café は「コーヒーを一杯お願いします」であって、「コーヒーをほしがっていた」ではありません。文法書はこれを imperfeito de cortesia、つまり丁寧の線過去と呼びます。客らしく響くか、要求に聞こえるかの分かれ目がここです。
| 人称 | Querer | 発音 | 例文 |
|---|---|---|---|
| eu | queria | ケリア | Queria um café, por favor. (コーヒーを一杯お願いします。) |
| tu | querias | ケリアス | Querias falar comigo? (話したいことがありましたか。) |
| ele / ela / você | queria | ケリア | Ele queria ser médico. (彼は医者になりたがっていました。) |
| nós | queríamos | ケリアムス | Queríamos uma mesa para dois. (二人席をお願いします。) |
| eles / elas / vocês | queriam | ケリアン | Eles queriam mudar de casa. (彼らは引っ越したがっていました。) |
線過去はもちろん、ふつうの過去の仕事もします。ele queria ser médico がその例です。どちらに読めるかは、物語を語っている最中なのか、カウンターの前に立っているのかで決まり、母語話者がこの二つを取り違えることはありません。
quero か queria か、答えは表一つ
| 言い方 | 正体 | 響き方 | 使う場面 |
|---|---|---|---|
| Quero um café. | 直説法現在 | 「コーヒーがほしい」。率直で、友人や家族の間なら問題なし。 | よく知っている相手に望みを伝えるとき |
| Queria um café. | 丁寧の線過去 | 「コーヒーを一杯お願いします」。やわらかく丁寧で、カウンターでの既定値。 | 注文、初対面の人への依頼、店や食堂 |
| Vou querer um café. | querer の近接未来 | 「コーヒーにします」。気楽で、とてもブラジル的。 | ブラジルのレストランやバー |
| Gostaria de um café. | gostar の過去未来 | 「コーヒーをいただければと思います」。改まっていて、やや文章語。 | メール、かしこまった応対、書き言葉 |
過去形なのに、なぜ丁寧に響くのでしょうか。日本語を話す方には説明がほとんど要りません。「ちょっとお伺いしたかったのですが」「席を替わっていただきたかったのですが」のように、いま出している頼みごとをわざわざ過去形にすると、それだけで角が取れますよね。queria はまさにそれです。願望を時間の少し後ろに置くと、その距離がそのまま人間関係の距離として読まれます。要求を突きつけるのではなく願望を描写している形になり、相手に断る余地が残るからです。日本語はこの仕事を敬語とも分担していますが、ポルトガル語には です・ます にあたる体系がないので、時制一つがその役目をまるごと引き受けています。ポルトガルの言語相談機関 Ciberdúvidas も poder と gostar で同じ緩和効果を記録していて、querer もまったく同じ動きをします。
ブラジルでもポルトガルでも、queria はこうして毎日使われています。この長い querer の活用から一つだけ持ち帰るなら、これにしてください。そのあとは ポルトガル語の食べ物の言い方 のレッスンで、飲み物や料理の名前を相手に練習してみましょう。
未来形と過去未来の querer の活用
完了過去のあとなので、うれしい知らせです。この二つは完全に規則的です。不定詞 querer をまるごと残して、標準の語尾をつけるだけで終わります。そして実際に口にする機会がいちばん少ない二つでもあります。話し言葉のポルトガル語は、この位置で vou querer と queria に手を伸ばすからです。
Futuro do presente(未来)
| 人称 | Querer | 発音 | 例文 |
|---|---|---|---|
| eu | quererei | ケレレイ | Nunca quererei outra coisa. (ほかのものは決してほしくならないでしょう。) |
| tu | quererás | ケレラス | Um dia quererás voltar. (いつか戻りたくなりますよ。) |
| ele / ela / você | quererá | ケレラ | Ninguém quererá sair na chuva. (雨の中を出たがる人はいないでしょう。) |
| nós | quereremos | ケレレムス | Quereremos mais tempo. (もっと時間がほしくなるはずです。) |
| eles / elas / vocês | quererão | ケレラン | Eles quererão saber. (彼らは知りたがるでしょう。) |
Futuro do pretérito(過去未来)
| 人称 | Querer | 発音 | 例文 |
|---|---|---|---|
| eu | quereria | ケレリア | Não quereria estar no lugar dele. (彼の立場にはなりたくないですね。) |
| tu | quererias | ケレリアス | Quererias mesmo saber? (本当に知りたいですか。) |
| ele / ela / você | quereria | ケレリア | Quem quereria isso? (そんなものを誰が望むでしょう。) |
| nós | quereríamos | ケレリアムス | Quereríamos ajudar. (力になりたいのですが。) |
| eles / elas / vocês | quereriam | ケレリアン | Eles quereriam mais detalhes. (彼らはもっと詳しい話をほしがるでしょう。) |
quereria を二回声に出してみると、誰も使わない理由がわかります。五音節と巻き気味の r が二つ、それに対して queria は同じ仕事を三音節で済ませます。この二つの表がほぼ紙の上にとどまっている本当の理由です。会話では vou querer が未来を、queria が過去未来を引き受けます。
本の中でしか出会わない形
表を完成させるための残り二つです。単純大過去の quisera は「〜したかったのだった」を表しますが、生き残っているのはおもに小説と詩の中で、日常のポルトガル語は tinha querido と言います。そして下の vós の形は、古い文献と教会の言葉、それにポルトガル北部の一握りの村のものです。
| 時制 | vós の形 |
|---|---|
| Presente | quereis |
| Pretérito perfeito | quisestes |
| Imperfeito | queríeis |
| Futuro do presente | querereis |
| Futuro do pretérito | quereríeis |
| Presente do subjuntivo | queirais |
| Imperfeito do subjuntivo | quisésseis |
| Futuro do subjuntivo | quiserdes |
過去分詞は querido、現在分詞(ジェルンディオ)は querendo で、どちらも完全に規則的です。複合時制は ter を足すだけです(改まった書き言葉では haver)。tenho querido が「ずっとほしいと思ってきた」、tinha querido が「ほしいと思っていた」です。どの形も Wiktionary のポルトガル語 querer の項目 で確認できます。
querer の接続法:queira、quisesse、quiser
ポルトガル語には接続法の時制が三つあり、三つとも本当に使われています。現在の queira は願望や疑いのあとに来て、線過去の quisesse は仮定を引き受け、未来の quiser はふつうの会話に顔を出します。スペイン語が静かに引退させた未来接続法を、ポルトガル語はそのまま残したからです。
Presente do subjuntivo
| 人称 | Querer | 発音 | 例文 |
|---|---|---|---|
| eu | queira | ケイラ | Talvez eu queira ir. (行きたくなるかもしれません。) |
| tu | queiras | ケイラス | Não queiras saber. (知らないほうがいいですよ。) |
| ele / ela / você | queira | ケイラ | Espero que ela queira vir. (彼女が来たいと思ってくれるといいのですが。) |
| nós | queiramos | ケイラムス | Talvez queiramos mudar. (変えたくなるかもしれません。) |
| eles / elas / vocês | queiram | ケイラン | Duvido que eles queiram pagar. (彼らが払いたがるとは思えません。) |
語幹をよく見てください。quer- ではなく queir- です。この i 一つが不規則のすべてで、しかも便利な丁寧表現もここから生まれます。queira に不定詞をつけると「どうぞ〜してください」くらいの意味になります。queira aguardar(お待ちください)、queira sentar-se(おかけください)。これは você に対する命令形でもあります。だから実際に使うことになる唯一の querer の命令形が、命令ではなく招きのように響くのです。
Imperfeito do subjuntivo
| 人称 | Querer | 発音 | 例文 |
|---|---|---|---|
| eu | quisesse | キゼシ | Se eu quisesse, eu iria. (その気があれば行くのですが。) |
| tu | quisesses | キゼシス | Se quisesses, podias ficar. (よければ残れたのに。) |
| ele / ela / você | quisesse | キゼシ | Agiu como se quisesse ajudar. (助けたいかのようにふるまいました。) |
| nós | quiséssemos | キゼセムス | Se quiséssemos, mudávamos hoje. (その気なら今日にでも引っ越せます。) |
| eles / elas / vocês | quisessem | キゼセン | Se eles quisessem, avisariam. (その気があれば知らせてくるはずです。) |
Futuro do subjuntivo
| 人称 | Querer | 発音 | 例文 |
|---|---|---|---|
| eu | quiser | キゼール | Faço isso quando eu quiser. (やりたくなったらやります。) |
| tu | quiseres | キゼリス | Se quiseres, liga-me. (よかったら電話してください。) |
| ele / ela / você | quiser | キゼール | Se você quiser, a gente vai junto. (よければ一緒に行きましょう。) |
| nós | quisermos | キゼルムス | Quando quisermos, saímos. (出たくなったら出ましょう。) |
| eles / elas / vocês | quiserem | キゼレン | Se eles quiserem, que venham. (来たいなら来ればいいですよ。) |
se quiser と quando quiser を決まり文句としてまるごと覚えてしまえば、未来接続法は数か月ぶん片づきます。ふつうの現在形との対比も一瞬見る価値があります。se você quer café, tem café na cozinha はいまこの瞬間の事実を述べていて、se você quiser, eu faço café はこれからの可能性を指しています。何かを勧めるときにふつう言いたいのは、後者のほうです。
querer を文の中で使う
二つの型がこの動詞の実際の使用のほとんどを担っていて、二つめはポルトガル語の接続法への正面玄関でもあります。
querer + 不定詞:一人、一つの願い
望む人とする人が同じなら、querer は裸の不定詞を取ります。前置詞も que も、間に入るものは何もありません。
| ポルトガル語 | 日本語 |
|---|---|
| Quero comer alguma coisa. | 何か食べたいです。 |
| Ela quer aprender português. | 彼女はポルトガル語を学びたがっています。 |
| Não queremos incomodar. | ご迷惑はかけたくありません。 |
| Você quer sentar aqui? | ここに座りますか。 |
querer que + 接続法:二人、二つの動詞
動作主が変われば、文法も一緒に変わります。querer que はポルトガル語でもっとも確実な接続法の引き金の一つで、que のあとの動詞は必ず接続法になります。
| ポルトガル語 | 日本語 |
|---|---|
| Quero que você venha. | 来てほしいです。 |
| Ela quer que eu ligue amanhã. | 彼女は私に明日電話してほしがっています。 |
| Queremos que eles fiquem. | 彼らに残ってほしいです。 |
| Ele queria que nós ficássemos. | 彼は私たちに残ってほしがっていました。 |
英語はこれを不定詞で覆い隠してしまうので(「I want you to come」)、学習者は quero você vir に手を伸ばします。ポルトガル語話者は誰もそう言いません。日本語を使う方にはむしろこちらのほうが自然で、主語が変われば「〜に〜してほしい」と節を立て直しますよね。規則は一行で足ります。主語が違えば que と接続法。 そして最後の行を見てください。もう一つ規則が隠れています。querer が過去に動くと、そのあとの接続法も線過去へ降りていきます(queria que... ficássemos)。
避けたい三つの誤り
| よくある誤り | 正しい形 | 理由 |
|---|---|---|
| Quiero um café. | Quero um café. | ポルトガル語にここでの ie 二重母音はありません。Quiero はスペイン語です。 |
| Quero você vir. | Quero que você venha. | 主語が違うので que と接続法が必要です。 |
| カウンターでの Quero um café | Queria um café, por favor. | 文法は正しくてもぶっきらぼうです。丁寧の線過去が現地の既定値です。 |
人称不定詞
ポルトガル語は、ほかの主要なロマンス語が持たないものを一つ残しました。人称語尾のつく不定詞です。前置詞のあとや非人称表現の中で、不定詞の主語をはっきりさせる必要があるときに現れます。
| 人称 | 人称不定詞 | 例文 |
|---|---|---|
| eu | querer | É difícil eu querer isso. (私がそれを望むのは難しいです。) |
| tu | quereres | Antes de quereres opinar, escuta. (意見を言いたくなる前に、まず聞きましょう。) |
| ele / ela / você | querer | Sem ele querer, deu certo. (彼が望んだわけでもないのに、うまくいきました。) |
| nós | querermos | É natural querermos mais. (もっと望むのは自然なことです。) |
| eles / elas / vocês | quererem | Basta eles quererem. (彼らにその気がありさえすればいいのです。) |
語尾は未来接続法ですでに出会ったものと同じで、quis- 語幹が抜けているだけです。quiseres と quisermos に見覚えがあるなら、quereres と querermos は一分ほどで収まります。
querer bem:querer が愛を意味するとき
ポルトガル語は、英語がしない仕方で愛情をこの動詞に通します。querer bem a alguém は、誰かを愛する、大切に思うという意味です。この言語の標準的な辞書の一つ Priberam は、この表現をたった一語で言い換えています。amar です。鏡像の querer mal も同じくらい端的に odiar と定義されています。
| 表現 | 意味 | 例文 |
|---|---|---|
| querer bem (a alguém) | 愛する、大切に思う | Eu te quero bem. (あなたをとても大切に思っています。) |
| querer mal (a alguém) | 誰かの不幸を願う | Ela não quer mal a ninguém. (彼女は誰の不幸も願いません。) |
| sem querer | うっかり、わざとではなく | Desculpa, foi sem querer. (ごめんなさい、わざとではないんです。) |
| querer dizer | 意味する | O que isso quer dizer? (それはどういう意味ですか。) |
| quer... quer... | 〜であれ〜であれ | Quer concorde, quer não, é a regra. (賛成でもそうでなくても、それが規則です。) |
| queira + 不定詞 | どうぞ〜してください | Queira aguardar um momento. (少々お待ちください。) |
最後の接続詞はよく人を引っかけます。三人称の動詞とそっくり同じ見た目だからです。一つの文に quer が二回出てきて、間にコンマがあるなら、それは何かをほしがっているのではなく「〜であれ〜であれ」です。
そして、知らないうちにもう知っている分詞が一つあります。querido は querer の過去分詞であり、手紙の書き出しの言葉でもあり(Querida Ana は「親愛なるアナへ」)、恋人どうしが呼び合う言葉でもあります(meu querido、私のいとしい人)。望むことについての動詞が、静かにこの言語でいちばん温かい形容詞になったわけです。
これで quero から quiserem まで、querer の活用は全部です。現在形の五つを口になじませ、quererei より先に queria を覚え、過去は quis- 語幹に任せてください。次の不規則動詞がほしくなったら、poder の活用 が同じ地図をたどります。comer の活用 は行儀のいい -er 動詞の姿を見せてくれますし、体系の残りは ポルトガル語の動詞 のガイドが広げています。
おさらい:querer の活用
現在形の五つ
Quero、queres、quer、queremos、querem。ブラジルでは você quer が仕事の大半をこなし、話し言葉では tu にも quer がつきます。
過去は語幹が変わる
Pretérito perfeito は quis- に落ちます。quis、quiseste、quis、quisemos、quiseram。eu と ele が同じ形なので、人称代名詞は残しましょう。
丁寧なのは queria
線過去は丁寧表現も兼ねます。Queria um café は「コーヒーを一杯お願いします」です。注文するときや初対面の人に頼むときは、いつでもこちらを。
語幹一つで時制四つ
quis- を覚えれば quisera、quisesse、quiser がほぼおまけでついてきます。表を五つではなく、語幹を一つ覚えてください。
主語が二つなら que と接続法
Quero ir は「行きたい」ですが、quero que você vá は「あなたに行ってほしい」です。主語が違えば文法も違います。
未来接続法は生きている
Se quiser と quando quiser は毎日のポルトガル語です。スペイン語はこの時制を手放しましたが、ポルトガル語は残しました。二つセットで覚えてしまいましょう。